「子供を、自転車のキャリアに子乗せをつけて一緒にお出かけしたい。」
「でも自分の自転車のキャリアにシートを取り付けできるかわからない!」
とお悩み中の方へ。
キャリアによってにどれだけの重量を載せれるかわかります。
シートを買う前の判断になればと、記事を書きましたので参考にしてください。
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自転車のキャリアの種類
自転車のサドルの後ろ側についている荷台。
キャリアと呼ばれたり荷台と呼ばれたりしますが、このキャリアにはいくつか種類があります。
大ざっぱに分けると
・クラス27
・クラス27以下
になります。
何を基準に分けたかといいますと、「子乗せを取り付けできるかどうか」です。
・クラス27 →子乗せ取り付け可能
・クラス27以下→子乗せ取り付け不可能
という風に分けることができます。
27の前についている「クラス」ですが、これは最大積載質量のこと。
つまり「クラス27は最大で27kgまでの重さのものを載せられます」ということを表しています。
本当はキャリアのクラスはいくつかあるのですが、子乗せをキャリアに取り付けるということを考えると
「クラス27」一択になります。
※クラス25、18、10というように数字が小さくなると最大で載せられる重さが軽くなります。
クラス25までは子乗せの取り付けは可能ですが、クラス25と27であれば27の方を取り扱っている自転車屋が多いんです。
では、あなたが使っている自転車のキャリアは何キロまで対応でしょうか?
キャリアを見てみましょう。
キャリアのこの赤丸で囲った中心部分が平たくなっているものがほとんどです。
この中心部分に数字が書いてあり、それがキャリアのクラスを表しています。
27(もしくは25)と書いてあれば、クラス27(25)です。子乗せ取り付けが可能ですよ。
18か10と書いてあれば、そのキャリアは子乗せの取り付けはできません。
キャリアの交換が必要です。
また、「キャリアに何の数字も書いてない!」という方もいらっしゃると思います。
そのときは
・キャリアに「子乗せ取り付け不可」と書いてある紙が貼ってないか?
・自転車本体に「子乗せ取り付け不可」と書いたシールが貼ってないか?
確認してみましょう。
そういった文言があったら、そのキャリアに子乗せを取り付ることはできません。
<子乗せを取り付けるための条件>
キャリアに子乗せを取り付ける場合、以下の4つの条件を守らなければいけません。
1.キャリアのクラスは27(25)
2.体重・身長の制限を守ること。
3.ヘルメットを着用すること。
4.斜め足のスタンドは使わないこと。
一つ一つ、解説していきますね!
1.キャリアのクラスは27(25)
これは上で説明したとおりです。
上の項をお読みください。
2体重・身長の制限を守ること。
子乗せシート(チャイルドシート)を販売しているメーカーでは、子乗せに乗せることができる子供の体重や身長に制限をかけています。
・適用体重/体重20kg以下(クラス25後ろキャリヤ使用時)
https://ogk.co.jp/products/child/rear-child-sheat/rear-child-sheat-02/rbc011dx3
・体重22kg以下(クラス27後ろキャリヤ使用時)
・適用年齢と身長/1歳(12ヶ月)以上6歳(72ヶ月)未満のお子様で
・身長115cm以下。(※乗車は2歳以上を推奨とします。)
:適応車種/22~27型の後ろキャリヤを装着したシティ車(婦人車・軽快車)
・(但し、特殊形状のフレームやキャリヤには取付け出来ません。)
6歳未満の子供なので、5歳11か月まではOKですね!
(体格の良い子や体重が重い子は体重制限オーバーしちゃうかもしれませんが…。)
3.ヘルメットを着用すること。
道路交通法 第六十三条の十一 に、子供には乗車用ヘルメットを着用させることが努力義務として定義されています。
完全な義務ではありませんが、子供は上手に受け身が取れず頭から落ちてしまう可能性が高いです。
ヘルメットで頭をしっかり守りましょう!
4.斜め足のスタンドは使わないこと。
意外と盲点なのが、スタンドです。
両立スタンドであれば、車体がまっすぐに立ちます。
これなら子供を乗せたり降ろしたりが違和感なくできますが
片足スタンドだと車体が斜めになり、子供を乗せた途端
ガシャーン!!!
と確実に倒れます。
片足スタンドタイプの自転車の場合は、両立スタンドへの変更も必要です。
キャリアの選び方
1.自転車のサイズを確認しましょう。
ここでいうサイズとは「クラス27」や「クラス18」とは違います。
自転車のタイヤのサイズのことです。
タイヤの側面に書いてありますので、そこを見て車体のサイズを確認しましょう。
OGK技研の商品ページでは「適応車種/22~27型の後ろキャリヤを装着したシティ車(婦人車・軽快車)」と記載されていますが、20型の自転車でも取り付けができるものがあります。
電動アシスト自転車や、子乗せ専用の20型の自転車なら子乗せを取り付けできますが折り畳み自転車には取り付けできないと思っていた方がいいでしょう。
2.キャリアのクラスを選びましょう。
子乗せを取り付けるなら、クラス27です。
子乗せの取り付けが目的でなければ、クラスはどれでもOK!
3.取り付け方法を確認しましょう。
キャリアの取り付け方法が2つあります。
【その1】シートピン止めタイプ
こちらが取り付け方法としては主流です。
サドルの高さを変えるために締め付けたり、緩めたりするパーツがありますよね。
あれが「シートピン」という名前で、そのシートピンでキャリアも取り付けできるタイプです。
【その2】ダボ穴で固定するタイプ
サドル下らへん(自転車のフレーム本体)にキャリア取り付け穴(ダボ穴)があいているタイプです。
おしゃれな自転車に多いです。
4.SH寸法を測りましょう。
これは自転車用品メーカーである昭和インダストリーズさんが作った測定方法です。
(「シートピン止めタイプ」にしか対応していない測り方にはなりますが…)
ちなみに、SH寸法のSとHは
S:シートピン(Seat pin)の頭文字
H:ハブ軸(Hub)の頭文字
をそれぞれとったものです。
SH寸法は2か所の長さを測る必要があります。
a.地上からシートピンまでの高さ(タイヤが地面についた状態で)
b.地上からハブ軸(後輪車軸)までの高さ(こちらもタイヤが地面についた状態で)
これらを測ったら
a.の数値からb.の数値を引き算すると出てくる数値がSH寸法です。
【 26インチの自転車の場合】
この数値が
300mm~335mm ノーマル(高床)
280mm~320mm 低床
260mm~300mm 超低床
となります。
数値が被ってしまった場合は、より中心値に近い方を選べばオッケーです。
【27インチの自転車の場合】
320mm~355mm ノーマル(高床)
285mm~325mm 低床
270mm~310mm 超低床
になります。
ノーマル(高床)・低床・超低床の中の、合うものを自転車屋やホームセンターで見つけましょう!
※取り付けは、自転車屋でお願いした方がよろしいかと思います。
なぜならキャリアを取り付ける際、後輪を取り付けるネジを緩める必要があるからです。
後輪を取り付けるためのネジが緩いままだったら…
とっても怖いと思いませんか?
取り付けはお店に任せましょう。
まとめ
・キャリアにはクラス27と、それ以外のものがあり、子乗せを付けるなら27を選ぶこと。
・キャリアに子乗せを取り付けるなら、4つの約束事を守りましょう。
1.キャリアのクラスは27(25)
2.体重・身長の制限を守ること。
3.ヘルメットを着用すること。
4.斜め足のスタンドは使わないこと。
・キャリアを選んだら、取り付けはお店に任せましょう。
お子さんが大きくなってくると自転車の後ろに乗せて通園もできるようになりますね。
安全に乗っていられるように、キャリアの最大積載質量を守ることはとても大切なことです。
子乗せを取り付けるなら必ずキャリアのクラスを確認しましょう!