約2年前にチューブレス化したタイヤ
自転車のタイヤをチューブレス化してから、約2年が経ちました。その間は大きな空気漏れもなく、ほとんどメンテナンスをしないまま使えていました。
ところが最近になって、後輪だけ空気が漏れるようになりました。空気を入れても、以前より早く圧が下がっているようです。前輪には同じ症状が出ていなかったため、後輪のどこかに問題が起きているのだろうと考えました。
漏れているように見えたのは、バルブの付け根付近です。調べてみると、チューブレスタイヤの空気漏れには、シーラントの劣化や枯渇、リムテープの劣化、バルブ周辺の密閉不良など、いくつかの原因が考えられるようでした。
今回はバルブ付近から漏れているように見えたので、最初に疑ったのはリムテープです。約2年使っていることもあり、テープが傷んだり、どこかが浮いたりしているのではないかと思いました。
後輪のタイヤを外して内部を確認した
原因を確かめるには、タイヤを外して内部を見るしかありません。後輪を車体から外し、タイヤをリムから外して状態を確認しました。
そこで少し意外だったのが、リムテープです。想像していたほど目立った劣化はなく、大きく剥がれている様子もありませんでした。バルブ付近から漏れているように見えたため、テープの傷みがすぐ見つかると思っていましたが、見た範囲では決定的な異常は分かりません。
一方で、はっきり分かったことがありました。シーラントがほぼ完全に干上がっていたのです。リムやタイヤの内側には、乾いたシーラントのカスが残っていましたが、液体として働きそうな状態ではありませんでした。
これを見て、もしかするとリムテープではなく、シーラントがなくなっていたことが空気漏れに大きく関係していたのではないかと思いました。ただ、空気漏れの原因を自分で断定できるわけではありません。今回の状態を見る限り、少なくともシーラントの枯渇も無関係ではなさそうだ、というのが正直な感想です。
後輪はリムテープからやり直すことにした
リムテープには思ったほどの劣化が見られなかったので、シーラントの補充だけでもよかったのかもしれません。しかし、すでにタイヤを外して作業を始めています。約2年使ったことも考え、後輪についてはリムテープも新品に貼り直すことにしました。
ここからの作業は、始める前に思っていたよりも手間が掛かりました。単純に古いシーラントを捨て、新しいものを入れれば終わるという状態ではありませんでした。
まず古いリムテープを剥がし、リムに残った汚れや乾燥したシーラントを取り除きます。乾いたシーラントのカスはリムやタイヤ内部に残っており、新しいテープを貼る前に、ある程度きれいな状態にしておきたいところです。
この掃除が想像以上に面倒でした。タイヤを外すところまでは作業の一部として考えていましたが、その後に古いシーラントの跡を片づける時間が待っています。チューブレスのメンテナンスは、液体を補充するだけでは済まない場合があるのだと実感しました。
リムテープ貼りは見た目以上に神経を使う
掃除を終えたら、新しいチューブレス用リムテープを貼ります。これも、ただリムに沿わせればよいという簡単な作業ではありませんでした。
シワを作らず、左右に曲がらないようにしながら、リムの中央を意識して貼っていきます。緩いままではきれいに密着しにくいため、ある程度テンションを掛けて、しっかり引っ張りながら進める必要もあります。
引っ張ることに意識が向くと位置がずれそうになり、位置を気にしすぎると今度はテンションが弱くなりそうです。一度貼り始めると、リムを一周する間ずっと集中が必要でした。
実際にやってみると、見た目以上に神経を使います。今回の作業で大変だったのは、空気漏れの原因を探すことだけではありません。古いものを取り除いて掃除し、新しいリムテープをできるだけ丁寧に貼るところにも、かなりの手間が掛かりました。
今回はフロアポンプでビードが上がらなかった
リムテープを貼り終え、タイヤを戻したら、次はビード上げです。前回チューブレス化したときは、フロアポンプだけでビードを上げることができました。その経験があったため、今回も同じように空気を入れれば普通に上がるだろうと思っていました。
しかし、今回はうまくいきません。フロアポンプで空気を入れても、ビードを上げるところまで進められませんでした。
そこで使ったのが、炭酸ガスポンプ(CO2インフレーター)です。一気に空気を入れることで、ようやくビードを上げることができました。
前回できた方法が、今回も同じように通用するとは限りません。同じタイヤで、似たような作業をしていても、毎回同じようにうまくいくわけではないのだと感じました。フロアポンプだけで済むつもりでいたため、ここも予定どおりには進まなかった部分です。
ビードが上がったあとは新しいシーラントを入れ、後輪の作業を終えました。結果だけ見ればリムテープとシーラントを新しくできましたが、掃除からテープ貼り、ビード上げまで含めると、気軽な補充作業とは違う内容になりました。
使用していたシーラントには「6か月」の目安があった
作業後、使っていたシーラントの説明を改めて確認しました。すると、その製品には有効期間や補充の目安として「6か月」と記載されていました。
私は約2年間、ほとんどシーラントを確認せずに使っていました。6か月が目安なら、とっくに過ぎています。タイヤを開けたときにシーラントがほぼ干上がっていたことも、これで納得できました。
同時に感じたのは、「むしろよく2年間も持ったな」ということです。その間、大きな空気漏れを意識せずに使えていたので、シーラントの状態を確認するきっかけがありませんでした。普通に使えていると、タイヤの内側で液体が減っていることには気づきにくいものです。
もちろん、すべてのシーラントが必ず6か月で使えなくなる、という意味ではありません。今回使用していた製品に、6か月という目安が書かれていたという話です。製品や使用環境によっても違いがあると思いますので、自分が使っている製品の説明を確認するのが確実です。
症状のなかった前輪はシーラント補充だけにした
後輪の作業が終わったあと、前輪も内部は確認しないで空気漏れの症状が出ていなかったため、こちらはリムテープを剥がして交換するところまでは行っていません。シーラントを補充するだけにしました。
後輪でリムテープ交換までやってみて、掃除や貼り直しにかなり手間が掛かることが分かりました。問題が見えていない前輪まで無理にすべて分解するより、今回は必要な範囲のメンテナンスで済ませようと判断しました。
後輪はリムテープからやり直し、前輪はシーラントの補充だけ。同じ時期にチューブレス化した前後輪でも、症状に合わせて作業内容を変える結果になりました。
普通に使えていても、ときどき状態を確認したい
今回の空気漏れをきっかけに、チューブレスタイヤは問題なく使えている間も、シーラントの状態を定期的に確認した方がよいと実感しました。
チューブレスは面倒だからやめた方がよい、と考えたわけではありません。反対に、手放しで便利だと勧めたいわけでもありません。約2年間ほぼメンテナンスせずに使えた一方で、いったんリムテープ交換まで行うと、古いシーラントの掃除やテープ貼り、ビード上げなど、思った以上に手間の掛かる作業でした。
特に印象に残ったのは、空気漏れが起こるまでシーラントの枯渇に気づかなかったことです。今回使っていた製品の6か月という目安を先に確認していれば、もう少し早く補充する機会を作れたかもしれません。
チューブレスでしばらくシーラントを確認していない方は、一度、自分が使っている製品の補充目安を見直してみてもよいと思います。私も今後は、空気が漏れてからタイヤを開けるのではなく、ときどき状態を確認するつもりです。